
うさぎ組の
「とうきょうすくわくプログラム」

テーマの設定理由
〈テーマに関する子どもの興味関心など 〉
身近な食材に興味を持ち、みんなで育てていく中で、“どんなふうに育っていくのか”“どのようにして自分たちが食べている給食になっていくのか”などを知っていく。
活動スケジュール
活動内容/日付 | 時間 | 年齢/人数 | |
---|---|---|---|
① | しめじほぐし 装飾づくり | 9月 | 2歳児/16名 |
② | きのこを自分で育ててみよう | 10月 | 2歳児/16名 |
③ | きのこを収穫して食べてみよう | 11月 | 2歳児/16名 |


きのこ
①しめじほぐし 装飾づくり
〈 活動のために準備した素材や道具、環境の設定 〉
準備するもの
・しめじ(給食に出る日に、お手伝いとして 、調理からあげてもらう) ・ ボール
・製作 では自由に絵を描けるようにクレヨンやペン など様々な画材を準備。
・
画用紙をキノコの形に切っておく。
活動の内容
- 子どもたちが自分の食べているものに興味が出るよう、その日に給食で出る食材
しめじ を保育室でほぐす。 - 子どもたちと一緒に装飾で秋らしくお部屋を飾る。
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
庭の木にキノコが生えているのを発見した子どもたち。「食べられる?」と興味を持っている。保育士「あれは食べられないけど食べられるキノコもあるよ」と話をする。「のこのこキノコ~」と 子どもたちが楽しくなってきた。保育士「お部屋をキノコでいっぱいにしようよ」と誘うと製作が盛り上がっていった。
“食べられるキノコ”として、しめじの話をし、みんなでほぐしていく。「お手伝いたのしい」と、みんな興味津々な様子。
子どもたちの姿
振り返り
子どもたちが興味を持ったタイミングで調理に声を掛けると、ちょうどしめじが手に入った。
すぐに 調理と連携して子どもたちにしめじほぐしを提供出来たのはとても良かった。 キノコについて関心が深まり 、 その後の 製作にも楽しんで 取り組めていた。



きのこ
②きのこを自分で育ててみよう
〈活動のために準備した素材や道具、環境の設定〉
観察しやすいよう、栽培キットを入れる虫かごは、大きいものにする
準備したもの
・ シイタケ栽培セット ・ 霧吹き ・虫かご ・ 大きなビニール袋
活動の内容
シイタケ栽培セットを使ってキノコを育ててみる
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
シイタケの原木を皆で観察。「これにキノコが出来るの?」「ぼくキノコ大好き」と子どもたちもワクワクしている姿がよくわかる。毎日霧吹きでお水をかけ「おおきくなーれ」と楽しみにしている 様子 。小さなキノコができるとどんどん大きくなってい き、 1 日でかなり大きくなる。子どもたちも「うわぁ赤ちゃんキノコが急に大きくなってる」と登園してきてすぐに気が付 く。 保護者にも「みて。キノコが大きくなってるよ」と紹介したり、子どもたちの中では毎日 成長を 楽しみに登園してきているのがわかる。
活動の様子が分かる写真
振り返り
室内で育てられるキノコなので、保護者も一緒に成長を楽しむことが出来た。毎日水をあげて大きくなっていく姿が手に取るようにわかり、子どもたちにとっても短いスパンで収穫まで出来るキノコは 2 歳児にとってわかりやすく楽しむことができた。身近な野菜に触れ、「これ えのき もキノコの仲間なんだ よ ね」と子どもたちの食の興味を広げることが出来た。



きのこ
③収穫したキノコを調理して 食べてみよう
活動のために準備した素材や道具、環境の設定
- みんなが見やすいよう、保育室の真ん中に低いテーブルを用意し、そこで調理をおこなう。
- 食事の時間に食べられるよう、給食の前にみんなで収穫し調理をする。
準備したもの
・ ホットプレート ・ ボール ・ バター ・醤油・油・ 包丁 ・まな板・ 延長コード
活動の内容
- 成長 したシイタケを収穫する
- 感触、匂いなど を 感じ、食べてみる
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
沢山出来たので一人数個 ずつ大きいものを収穫していく。「やわらかい!」「フワフワしてるね」など子どもたちが感触を楽しんでいる。大人が「匂いも嗅いでみて」と声をかけると「くさいね」「きのこの匂いだね」と匂いを確かめている。 ホットプレートで子どもたちの目の前で調理開始。「いい匂いがしてきた」「おいしそう」と子どもたちもどんな味になるか想像しながら調味料で味付けしていく。出来上がるころには早く食べてみたい気持ちでいっぱいになっていた。
活動の様子が分かる写真
振り返り
自分たちで育てた野菜が目の前で調理され、シイタケを焼く匂いやバターや醤油の香りで子どもたちも食欲が駆り立てられていく。普段は野菜を食べない子どもたちも食べてみて「食べられた」と喜んでいる。一緒に育てた野菜や友だちと楽しい雰囲気で食べる給食は子どもたちにとって食べてみようという気持ちにつながっていった。野菜が食べられたという自信にも繋がった。

