
うさぎ組の
「とうきょうすくわくプログラム」

テーマの設定理由
〈テーマに関する子どもの興味関心など 〉
・絵本を読んでもらい、想像の世界に思いを馳せる子どもたち。
物語り を通して、色々な言葉を知り、友だちと共通のイメージを持ち、再現しながら遊び や友だちとの繋がり を広げていく 。
活動スケジュール
活動内容/日付 | 時間 | 年齢/人数 | |
---|---|---|---|
① | 絵本の世界を楽しもう(絵本読み聞かせ) | 10月/午前中 | 2歳児/16名 |
② | 絵本の世界を再現しよう | 11月/夕方 | 2歳児/16名 |
③ | 絵本の世界を友だちと 共有する | 12月/午前中 | 2歳児/16名 |


絵本
①絵本の世界を楽しもう(絵本読み聞かせ)
〈 活動のために準備した素材や道具、環境の設定 〉
- イメージを共有しやすい絵本を選び、みんなでお話を楽しむ。
- 子どもたちが関連したものを見つけた時、大人の声かけや問いかけで絵本を思い出すよう意識して関わっていく。
- 友達とイメージを共有する楽しさを味わえるよう援助する。
活動の内容
- 色々な絵本に触れ、イメージを膨らませていく。
- 友達と共通の話題で楽しむ。
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
『お月様ってどんなあじ?』の絵本から散歩中に子どもたちがお月様を発見。
子「あっ!お月様があった」子「半分だね」大「あれ?だれ?半分食べたの」と大人が冗談で聞く。子「はい!私が食べました」子「すっぱい味した」子「あまかったよ~」と想像し、イメージを共有しながら散歩を楽しんでいた。
『大きなかぶ』
の絵本から散歩先で抜けない雑草を発見。子「大きなかぶかもしれない。みんな手伝って」の 呼びかけ から他の子たちも 集まってきて、「うんとこしょ、どっこいしょ!」と、 おおきなカブごっこが始まった。
子どもたちの姿
振り返り
- 絵本を通してイメージを共有し、空想の世界を楽しみながら散歩に出ていくことができた。
- 月に興味を持ち、月の形が少しずつ変わることなどに 興味を持っている子もいた。
- 友だちとの会話を楽しみ、自分の言葉で表現することが出来ていた。
- 主人公になりきり、登場人物と自分を重ね合わせて役を楽しんでいた。



絵本
②絵本の世界を再現しよう
〈活動のために準備した素材や道具、環境の設定〉
・絵本の世界と同じお月様を壁に貼っておく。気が付いた子どもたちと絵本の世界を再現して遊べるように、動物の塗り絵や図鑑、紙やクレヨンなど 、 子どもたちが扱いやすい画材を準備しておく。
準備したもの
絵本
『おつきさまってどんなあじ?』 ・クレヨン ・三角クーピー ・画用紙 ・水性ペン
活動の内容
- 『おつきさまってどんなあじ?』の絵本を聞き、その世界を楽しむ。
- 図鑑を見て絵をかいてみたり、動物の色を塗ったりと意欲的に制作に取り組む。
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
絵本と同じお月様が壁に貼られると「お月様だ!」とわくわくした様子。大人が
1 匹カメを 描いて貼ると次々に子どもたちが動物を塗り始める。
段々高くなってくると子どもたち同士で「もう少しでお月様届きそうだよ」など声を掛け合いながら楽しんでいた。幼児クラスから遊びに来ていた子も一緒に楽しんだ。お月様に到達したときには、子どもたちも大興奮で「やった。お月様に届いたね」ととても嬉しそうにしている。
活動の様子が分かる写真
振り返り
- 友だちと目標に向かって頑張る姿があり、達成した時の喜びを共有しあえた。
- 2歳児にとって絵本は友だちとイメージを共有させる重要なものであると感じた。
- 意欲的にクレヨンで動物を塗ったり、図鑑で調べて描いてみたりと絵本のイメージを描画で表現できていた。
- 水性ペンや三角クーピーなど、いろいろな画材を準備することで描きやすいものを自分で選びながら活動にあたっていた。



絵本
③絵本の世界を友だちと 共有する
活動のために準備した素材や道具、環境の設定
- 子どもたちと何を植えるかの相談。大好きなおおきなかぶの絵本からカブを植える。空いているプランターにおおきなカブを植えておく。子どもたちは絵本の世界のようにおおきなカブを収穫し、食べてみる。
準備したもの
・ 絵本 『 おおきなかぶ 』 ・カブの種 ・プランター ・カブ ・調理器具
活動の内容
- 『おおきなかぶ』の絵本を聞き、友達とその世界を再現して楽しむ。
- 収穫した野菜を目の前で調理してもらい、みんなで 楽しく食べる。
活動中の子どもの姿・声、子ども同士や保育者との関り
「おおきなカブ」の本を皆で聞く。皆で話し合ってカブの種を植えてみる。
数日後、大きなカブ(市販で買ったもの)を空いているプランターに埋めておく。
子どもたちがカブが大きくなっているところを発見し、抜いてみる。中々抜けず、皆で力を合わせていく。
絵本をイメージし、一列になって「うんとこしょどっこいしょ」とかけ声をかけ、一体となっていく。抜けると普通のカブの 10 倍ほどあるおおきなカブに子どもたちも大興奮している。
活動の様子が分かる写真
振り返り
- 『おおきなかぶ』の絵本は子どもたちにとってわかりやすくイメージを共有しやすい。普段の遊びから子どもたちや大人が一緒になって遊びを楽しめていた。
- 市販で買ってきたカブだが、 予想を反する大きさに子どもたちも大興奮。普段野菜を中々口にしない子どもたちも楽しかった経験から「ちょっと食べてみようかな」と楽しい気持ちで食事に むか えていた。
- その後も遊びの中で粘土を使って動物を作ってみたり、積み木の動物をつなげておおきなカブごっこを展開したりと遊びが盛り上がっていった。

